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日本の良さを考える

義祖父が5月に亡くなり、夏の法事も初盆もコロナの影響で帰れなかったので、11月の頭に宮崎に帰省をしてきました。

物心ついた頃には家族がそれぞれ自分のスケジュールで忙しく、そのうち自分が部活動に明け暮れて私自身出かけられない生活を送るようになったので、大きくなってからはあまり家族で旅行に行くことはありませんでした。でも梅田先生の実家は温泉好きで帰省するとみんなで温泉に行く、という楽しい家族行事が恒例なようで、ここ最近は年に何回か温泉に行っています^_^

ずーっと東京で育った私にとって宮崎への帰省は新しい刺激であり、いろんな発見をもらっています。

帰省中は毎朝の練習は東京にいるときのようには出来ないため、そのかわり今回の帰省中私はひとつ『日本の良さ、日本人であることの誇り』について考えがら帰ろう、と決めていました。

基本的に私は育った場所や過ごした友人、自分のいた母校にとても良い思い出と誇りを持っています。

しかしながら一番大きな日本という国に対し、愛国心はあるのか、、そこは疑問です。特に競技ダンスにおける日本人の強み、日本人として踊ることへの誇り、日本の文化芸術にはあまり興味関心は見いだせていません。

ヨーロッパにいって踊ると、あまりの体格や表現の違いに圧倒されてしまいます。

私たちがいくら欧米の方のすごし方や身なりを真似ても、やはり自分たちには根強く残った国民性や長所短所があるはず。

ちょうど『JAPAN Soul dance』という日本らしい特色を取り入れたダンスのコンテストに作品応募をしているところでもあり、もう少し日本の良さを具体的に感じて言葉にし、自分のダンスにもそこを取り入れようと考えました^_^

そういう視点で帰ると帰省もとても時間が足りません。東京より地方の方が昔ながらの日本の良さがたくさん残っているので、アイディアも沢山もらえました。

温泉やいろんな景色、建物を見て思った日本の良さや、日本らしさは以下でした!

①『四季があり季節と芸術、生活とが融合している』

旅館も日本家屋も、季節を感じられるように大きな窓から庭の木々が見えるように作られていて、その季節によって咲く花や色付く木々を眺めなら温泉に入ったりできる、、つまり日本人には四季と芸術の心がリンクしていると思いました。

②『無駄に感じるほどの丁寧さ』

接客、陶器、食事の彩やその器、着物、話し方。日本は内面のものをそのまま見せるのではなく、たくさんのものを身にまとい、何層もに重なった丁寧のその奥に魂があるような国というか。とにかく奥ゆかしい。

でもこれって素晴らしいことだなと思いました。気づかれないところにまで丁寧を重ねられる日本の文化は美しいです。

③『目の動きや色に独特パワーと趣がある』これは歌舞伎や日本舞踊を見て思ったことですが、動きを止めて目だけ動かす。この時の目玉の動きに強い力を感じます。目玉も筋肉で、日本の舞踊関係の表現者の目の奥から出る力は他とは違う雰囲気です。

他にも細かく言えば色んな発見があったのですが、こんなところを言葉にしてまとめたくなりました!

日本人は考えがないのではなく、簡単に中を見せない、そんな気質が芸術や文化にも見られるのかなとおもいました。

根気があるのも、こういった文化を生んできた一つの長所だとおもいました。

そして根気がある、うちに秘めた想いを何層にも重ねて表現する。これはまたダンスにも生きる重要な要素だとおもいました。

目のトレーニングと根気強く考えたり練習して職人のような素晴らしい日本のダンサーになれるように、強みを意識してみようとおもいました☺️

あと表現に四季をイメージしてみるとか?自国の特徴にコンプレックスを見つけるのは簡単だけど、そうではなく誇りを持ち勝負できるようになりたいです。

何か考え続けた先に答えがありそうな予感がします!!

郁美

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